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2013年8月15日 (木)

逝く友へ

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2012.8/2日、ツスクルの校舎を右往左往していた私達二人は、

自然とパーティを組んで行動を共にした。

知恵の社での知の試験、続いて久遠の森の力の試験へ協力して挑む。

私達は学舎を同時に卒業し、世界樹の若葉として旅立った。

ツスクル平野を駆けてキリカ草原に至り、木陰の集落を目指す。

夜になって、薄明るい浄闇の中にじわりとあたたかい光が、

わたしたち冒険者の心を束の間、癒やしてくれた。

二人で絹のローブをお揃いで買ったことは忘れられない。

魔法使いの貴女はまどうしの杖を買い、僧侶のわたしはピンスティックを。

風の町アズランに着き、スイゼン湿原に至ったとき、

そこに居た敵モンスターの強さに仲間全員で驚愕したのも思い出深い。

それから、わたしはレベリングに励むようになり、貴女は主に強ボスに挑んでいたことと思う。

貴女とは時折会ってモンスター図鑑を埋める旅に出たり、

「僧侶の戦い」或いは大地の竜バウギアに挑む際に同行してもらったり。

あれからというもの、ここ最近では随分と疎遠になっていたように思う。

毎日、フレンドリストを開くと、最初のフレンドである貴女の名前が一番上に来る。

それが、フリーコメントは日を追う事に、名の通り「消える」ことを暗示することばが綴られていて。

そして今朝、貴女は遂に、消えてしまった。

アストルティアの黎明を共に旅した友が居なくなることに対する、

言葉にしがたい寂寞感たるや、余人の与り知らぬものであろう。

貴女の最初で最後の手紙。

私がアストルティアにインしているあいだ、わたしの存在が常に貴女の支えになっていたということ。

短い手紙の文章の中に、わたしへの感謝の思いを込めて綴られていた。

そして、手紙と共に譲られた遺産。

レンダーシアの地を踏むことなく逝く貴女に、

わたしは貴女の手紙を何度も読み返し読み返し、

ひとりツスクルの夏の日の幻影をかさねて、蒼空に泪するのである。

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コメント

どっちにコメント残したらいいかわからなかったので、こちらでごめんなさい~
すごい人だとは思ってましたが、まさかここまでとは・・・
アークさんの人となりが分かるブログですね!
また遊びにきます(*・.・)ノ ヨロシクニャン・:*:・゚'★.。・:*:・゚'☆♪

アストルティアの世界の人にコメントをいただくと、何やら不思議な気分になりますね。
とわさんもコメントをいただいているし、こうしたパラダイムシフトは面白いものですね。
ありがとうございます。

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